ご飯の炊き方は 誰でも知っているとおり、
始めゆっくり中パッパ
赤子泣いてもふた取るな
と言われていますが、 本当はそんなに簡単ではないんです。
大学や農林水産関係の研究室でお米の炊き方に関するデータを委細に検討すると、
「炊飯前工程」つまり米を研ぐ段階から細心の注意が必要で、
全行程にわたり広島アイホーさんの今は社長になられた豆田さんと「理想炊飯」をめざし独自開発を致しました。
※事前打ち合わせの段階の目標設定
- この道30年のベテラン炊飯職人の手揉みを真似て、機械化したい。
- 予算を決めて、それに合わせた設計。
- しっかり脹らませて、米粒の表面をキッチリ炊きあげる事で、炊き増えするシステムである事。
- 越年した(夏を越した)米を新米以上に美味しく炊きあげる事。
- いっさい人の手が触れない衛生対策
※研究の結果
米の浸漬温度が低く(5℃)浸漬時間を長くする(120分)と炊き上がった米飯の物性は軟らかくなり、かつ粘りは増加し品質が向上する。
また米飯の保存中の水分蒸発も少なく、良食味が長時間保存される。
理想的な炊きあがり状態に、もう少し空気を入れて、出来れば10年で設備費を米の使用量減で捻出したい!?
- 洗米行程(洗う)
米炊き名人の「手揉み」をまねて機械化した洗米機でお米を洗います。
手で、二度押して、一度戻す作業を無人の工場内で黙々と機械は繰り返します。
洗米する水にもこだわっていて、天然水製造器を通して、活性化した水で一粒一粒を磨き、
貯米タンクに運びます。
- 浸積(寝かす)
洗米したお米は 貯米槽に送られて、6℃の冷水に浸して大切に浸積槽で数時間 休ませます。
(この間、お米は息を吹き返し、たらふく水分を含んでいきます)
- 炊飯(炊く)
このころ担当者が出勤をして来ます。ガスに火を付けて様子を見て、炊飯行程に移ります。
貯米で使っていた6℃の冷水を捨てて、新しく、当社の確保した土地にわき出す、天然水を注入します。
炊飯には重量級の炊飯釜を使います。炊飯釜も特注品で釜の中で お米が踊るように炊きあげていくシステムです。
ガスの炎は 線型の青い炎。ゆっくり火が入り、次に一気に炊きあげます。
炊飯に要する時間は17分。ものすごく短い。しかし20分火を止めて余熱で蒸らし行程に行きます。
このように細心の注意をして炊きあげられたお米は、お釜をひっくり返して、コンテナーに移し、
「ほぐし行程」でしっかり空気に触れさせます。
この空気に一粒一粒をしっかり触れさせる事で、冷めても水分が飛ばない、ふっくら美味しいごはんになります。
いよいよ盛りつけです。
全自動盛りつけ機で「ご飯にいっさい手が触れず」お弁当箱に盛りつけられます。
後は、ふたをしてお客様に配送し食べていただきます。
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